阿 部 正 俊
社団法人 全国国民健康保険組合協会会長
元自由民主党参議院 元厚生省老人保健福祉局長
鍼灸などの東洋療法は、戦後のわが国においては西洋医学の陰になって、ひそやかに生きてきたと言っては言い過ぎでしょうか。
これまで、西洋医学がはなばなしい成果をあげて、国民医療に大きく貢献してきたことについて疑う余地はありませんが、今、この何もかも「過剰」になつた世相から先を見たとき、人間の全体像を見るに達見を持つ東洋療法の出番が来ているように思います。
生活習慣病一つとつても,薬や外からの侵襲では治しようがなく、正に「生活習慣」を整していくのが正道な訳で、そこに心身合一の東洋療法の役目があるはずです。
長寿・食の過剰などの新しい文明現象の中で、「始末」を心象に持つわが国民のこれからに、「鍼灸実践講座」が一石を投じてくれるものと確信します。
帯 津 良 一
帯津三敬病院名誉院長
日本ホリスティック医学協会会長
人間は身体とエネルギー場との多次元的複合体と言われています。
20世紀、西洋医学は人間の身体を対象に一大体系医学を築きあげました。
翻って21世紀はエネルギー場の時代です。
エネルギー医学が大輪の花を咲かせることでしょう。
そのエネルギー医学の代表的存在が、何を隠そう「鍼灸」です。
鍼灸への期待は日を追って高まってくることは間違いありません。
と言うことで「鍼灸実践講座」のスタートは真に時宣を得たもので、
大いに期待しています。
山 本 晴 義
横浜労災病院
勤労者メンタルヘルスセンター長
現代「ストレス社会」と言われています。
急速に変化する生活様式と経済社会のなかで、社会構造も複雑化し、現代人は至るところでストレスに曝かされています。
このような時代に、「東洋医学と西洋医学の融合」を目指した「鍼灸実践講座」が開溝したことは、メンタルヘルス・心身医学を専門とする私どもにとっても、ストレスで悩む多くの国民にとっても、大きな福音になることは間違いありません。
私のモットーは、「only one life(一度しかない人生)」を大切にすることです。
鍼灸実践講座で学び、そこで得た知識と技術と精神を社会に生かすことをメンタルヘルスの面からサポートしていきます。
山 口 智
埼玉医科大学東洋医学科
筑波大学講師
鍼灸治療は長い歴史を有する東洋古来の伝統医療であり、我が国には仏教伝来に遅れること10年、飛鳥朝の時代に中国から朝鮮半島を経て日本に伝えられたと言われています。こうした鍼灸治療は、自律神経や免疫機能を調節し、数多くの疾患や症状に効果が期待されています。
1997年米国国立衛生研究所(NIH)より鍼の合意形成声明が発表されて以来、特に欧米各国において鍼治療に対する関心が高まっています。
一方、日本の医療も患者中心へと大きく変わろうとする中、伝統医療である鍼灸治療に対する期待も大きい現状にあります。
こうした中、「鍼灸実践講座」は高度な知識と技術を有する臨床家が育成され、現代医療と融合する総合治療としての基盤を築き、日本の鍼灸を世界に発信されることを願って止みません。