新刊発売
【医師が日常に役立つ
東洋医学的診断法・治療】
ー即戦力になる書籍ー
バックグラウンドの異なる医師の 東洋医学的診断法の書籍です 。
ー違う視点から診た診断法ー
思想・哲学から生まれた東洋医学と自然科学から生まれた西洋医学の
二つの医学の融合が出来れば幸いと考えます。
推薦文 【諸手を挙げて歓迎したい】
帯津三敬病院名誉会長・
日本ホリスティック医学協会会長 帯津 良一
かつて、アメリカの統合医学のオピニオンリーダーであるアンドルゥ・ワイル博士が、
西洋医学はBODYに関してはそれなりの成果をおさめているが、MINDに関してはリップサーヴィス程度で、SPRITに関してはまったくの手付かずである。
と述べていたが、これは今でも変わりはない。
一方、このいのちの世界に果敢に切り込んでいるのが多くの代替療法である。なかでも、その長い歴史と高い実績を誇る東洋医学の存在は燦として輝いている。まだ、いのちの世界に足を踏み入れていない西洋医学がエビデンスが乏しいという理由で、果敢な先兵ともいえる代替療法を斥けようとするのは本末転倒も甚だしい。
しかし、細胞どうし、臓器どうしが会話するメカニズムを担う微少物質であるエクソソーム(Exosome)の登場は西洋医学のいのちの世界への突入の蠢動が感じられて、大いに期待したいところである。いずれにしても西洋医学も東洋医学も力を合わせて、いのちの世界の解明に向けて歩を進めるべきであることはまちがいないところである。
ということで東洋医学への期待がますます高まるこの時期に、七人の精鋭による本書の出版は誠に時宜を得たもので、諸手を挙げて歓迎したい。
【執筆者】医師6名
気血水で治す統合内科診療
しもむら内科クリニック院長 下村裕章 (内科・漢方内科)
我々が教育を受けた西洋医学と漢方薬などの東洋医学は全くの別体系である。循環器医はカテーテル治療で虚血性心疾患を治療し、消化器医は内視鏡で消化管の治療を行うが、自分の専門領域外の患者は、自分以外の専門医に治療を任せている。しかし、漢方の場合は医師ならだれでも処方できるため、西洋病名的漢方処方が普通になされている。これではくじ引きで処方を選択しているのと同じであり、当たるも八卦当たらぬも八卦と同じである。病名処方は本来の漢方処方ではあり得ない。しかし、初学者でもちょっとしたコツすなわち漢方理論を知ることで、その腕前をグッと上げることができる・・・
慢性疼痛の東洋的診断法 −痛みの漢方治療−
渕野辺総合病院 院長 世良田和幸 (ペインクリニック)
「痛み」は、身体に何らかの異常の発生を知らせる「警告」だが、その「痛み」の程度を他人は見ることや感じることが出来ないために、治療がしばしば困難となる。
中国で記された、「黄帝内経」や「傷寒雑病論」には、既に痛みに対する対処法が記載されており、古来より痛み治療は医療の重要な分野であったことが窺える。漢方治療はオールマイティーではないが、こと慢性痛に対する治療に関しては、西洋医学よりも分があると考えられ・・・
日常診療に役立つ漢方医学的診断法の実際
ときわ会病院元理事長 永山隆造(リハビリテーション・麻酔科)
現代の医療用検査機器の発達は疾病の診断を著しく向上させてきた。しかしながら患者の訴えに満足な診断を為し得ていないことが多い現状も否定できない。特に臥床するほどでもない慢性的・持続的愁訴に対しての診断に対しては診断機器による検査は無力である。たとえば慢性的な頭痛・項背痛・腰痛などがその例である・・・・
心療内科診察室風景 〜個人的試論〜
佐々木クリニック 佐々木淳一 (内科・心療内科・脳神経科)
気の流れは情緒の中にあるとしたら 言語概念に結晶化する手前の情緒の流れに 心身の波長を同期させながら 相手と2点接触で交流回路場を生成し 相互の気を流し合い 主観的には相手の気が吸い取り紙のように自然に流入するに任せつつ それを味わい感じてゆくプロセスが存在する・・・・
日常に役立つ東洋医学的診断法 ―頭痛を中心に―
間中病院 名誉院長 間中信也(頭痛・脳神経外科・内科)
西洋医学は臓器から始まり、細胞・遺伝子にまで深掘りする、論理的で緻密なミクロの医学であるが、人間性が絡んだ複雑系疾患には弱く、木を診て森を診ずの感が否めない。東洋医学は臓器と臓器との繋がり、全体観的医学(holistic medicine)に基礎を置くマクロの医学といえる。東洋医学は「証」で患者や症状を捉えるので「なんとなく調子が悪い、頭痛・めまいもしてだるい」などの西洋医学では「検査でなんともない」で済まされる不定愁訴の患者にも対応可能である・・・・
子午治療について理論と臨床
医療法人社団素耕 冨士クリニック 院長 藤田周一郎 (総合内科・消化器科)
私ばかりでなく鍼灸を臨床に取り入れられている他の先生方も同様の考え方だなと思いますが、多数の流派の施術法を修得したとしても、臨床医が診療の合間に行う施術は、鍼灸を本業としている鍼灸師の方々の施術に及ばないも、病院ショッピングを繰り返す患者さんの愁.訴を根本的に治せる施術が、鍼灸にはあると考え、限られた診療時間でも施術を積極的に行い、さらに医師であるからこそできる総合的かつ救急性にも対応できる鍼灸を実施することによる東洋学的診断につながるものと考え・・・
基本的な東洋医学の診断法と治療法
【補瀉要穴之図・五行之色体表】 予防医療臨床研究会編集部 鎌田敏孝
鍼灸治療は本治法と呼ばれる体の中から根本的に改善する治療法を主体にしています。
本治法とは五臓六腑のバランスを調節し、免疫力、自然治癒力を向上し、生命力を高める治療法です。
東洋医学の診察法、望診、聞診、問診、切診を四診合参し、証を決定して鍼灸治療を行います。
黄帝内経素問・霊枢・難経等の古典から外邪の影響と、七情等に因る内傷が身体に影響し、経絡の変動として経絡の異常や臓腑の変動を起こすと考えられた理論から出来上がった・・・・
執 筆 者 7名 上製本 B5版 120P 定 価 ¥6,000(消費税・送料別)
(五行之色体表¥500・補瀉要穴之図¥1000カラー)付録付